びん詰め食品


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びん詰め食品

瓶はさまざまな食材の保存に利用される瓶はさまざまな食材の保存に利用される

缶詰食品は保存食として有名ですが、歴史で見ればもともと瓶詰の方が早く誕生しました。1804年にフランス人のニコル・アッペールが開発した原理を利用して、後にブリキ缶を使用した缶詰が生まれたのです。

瓶の弱点は割れやすさ瓶の弱点は割れやすさ

瓶詰は既に200年以上の歴史がある保存スタイルなのですが、実際にどのように作るのか知らない人が多いと思います。そこで今回は、なじみ深くも意外と知らない瓶詰に関して考えたいと思います。

瓶詰は劇的に食品、食材の保存期間を長くする

余計な臭いがつかない特徴もある余計な臭いがつかない特徴もある

瓶詰は食品の保存原理と先端技術を組み合わせた、人類の発明になります。具体的には調理した食材を4段階のステップで保存し、携帯性を高める目的すら持っています。もちろんその技術は今でも世界中で使われています。具体的には、

(1)脱気
(2)密封
(3)殺菌
(4)冷却

以上の4つの作業を行ないます。

(1)脱気
脱気とは瓶の中を真空状態にするプロセスを言います。瓶の中に詰めた食材や食品が腐敗したり酸化したりしないようにする技術で、空気を抜いてただちに封をします。

(2)密封
空気を抜いた瓶を、今度はシールやゴム、ブラスチックやコルクで完全に密封します。打栓機と呼ばれる機械で締め付けて密封するか、キャップ巻締機でねじ締めして密封します。

(3)殺菌
基本的に瓶詰の場合は加熱して行ないます。食材や食品を密封した容器のまま加熱します。殺菌の時間や温度は内容物によって変わりますが、缶詰と違い瓶は高温の殺菌ができないので、低温殺菌が中心になります。

(4)冷却
缶詰の場合は流水で一気に冷却しますが、瓶の場合は高温から低温へと一気に冷やすと割れてしまうので、ゆっくりと冷やします。

瓶詰食品の特徴

傷みやすいフルーツも瓶詰で保存できる傷みやすいフルーツも瓶詰で保存できる

ちなみに瓶詰食品の特長は、においの少なさにあります。腐敗しない上、缶詰めと違って特有のにおいが発生しないので、その点で瓶詰を好む人も多く居ます。また、瓶の中の食品や食材の様子を目視できる利点もあります。

瓶詰は見た目にも素敵な雰囲気がある瓶詰は見た目にも素敵な雰囲気がある

ただ、缶詰と違い重量があり、強度の面で劣ります。さらに光を通すので、紫外線により内容物が劣化するケースもあります。そうした弱点を補うために、最近では強化ガラス着色瓶が用いられています。