水産練り製品


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水産練り製品

水産加工食品は日本で盛んに作られている水産加工食品は日本で盛んに作られている

水産加工された加工食品と言っても、幾つか種類があります。具体的には乾燥食品、塩蔵食品、練り製品、調味加工品、海草加工品などです。海洋国家である日本は古くから水産加工食品が発展してきましたが、その他の海洋国家である世界各国も同じく、さまざまな水産加工食品を編み出してきました。

ただ、日本独自の水産加工食品もあります。そこで今回は、日本独自の水産加工食品に注目しながら、その特徴を考えていきたいと思います。

水産練り製品は日本独自

おでんは水産練り食品をよく使うおでんは水産練り食品をよく使う

ノルウェーなど北欧各国や、その他の海に面した世界中の国々で水産物は加工食品にされてきました。しかし、日本にしか生まれなかった珍しい水産加工食品があります。水産練り製品です。水産練製品とは具体的には、

(1)かまぼこ
(2)ちくわ
(3)さつま揚げ
(4)はんぺん
(5)なると
(6)かにかまぼこ
(7)魚肉ソーセージ

などになります。どれも魚などの水産物を使用した加工食品で、日本人には欠かせない食品になっています。しかしその成立過程は日本独自で、非常に珍しい食べ物になっています。

1:かまぼこ

ちくわはいろいろな料理に使われているちくわはいろいろな料理に使われている

全国各地で有名なかまぼこですが、原材料は魚のすり身が使われています。魚を水洗いし、頭と内臓を落としてミンチにしてからすり身にします。すり身に食塩を加えてデンプン、砂糖、みりん、卵などを混ぜ、成形します。

2:ちくわ

水産加工食品は日本の新鮮な魚が使われている水産加工食品は日本の新鮮な魚が使われている

おでんには欠かせない食べ物であるちくわですが、このちくわも水産練り製品の1つです。かまぼこと製造方法は似ていて、成形の部分でちくわ独特の形に仕上げます。

3:さつま揚げ

魚のすり身を油で揚げたシンプルな食べ物になります。加熱処理をするので生の魚肉よりも保存期間が延長されます。

4:はんぺん

途中まではかまぼこと似たような製法を行ないます。その上でヤマイモ、上新粉などを加えて練り上げ、成形します。さらに熱湯で加熱して冷却し、完成です。

5:なると

原料や製法はかまぼこと同じです。ただし、赤く着色したすり身を広げ、巻いて渦の模様を食品に描きます。

6:カニかまぼこ

生のカニを模倣した食べ物です。ヨーロッパに輸出されたカニかまぼこは、かなりの人気があります。カニでは全くありませんが、魚のすり身にカニの風味をプラスするので、カニとそっくりの味になります。

7:魚肉ソーセージ

ドイツでは豚肉などを使ったソーセージが有名ですが、日本では魚肉ソーセージが生まれました。マグロなど赤身の魚の肉をすり身にして、さまざまな調味料を入れ、フィルムに詰めて加熱殺菌します。

加熱処理だけでなく、フィルムでパッケージされている分だけ水産練り製品の中では最も貯蔵性があります。

日本独自の水産練り製品を楽しもう

塩辛なども水産加工食品塩辛なども水産加工食品

カニかまぼこがフランスの高級レストランで出されるほど日本の水産練り製品は世界的にも評価されています。単に魚を食べるのではなく、すったり練ったり風味をつけるなど、ひと手間加えるとまた一味も二味も違っておいしくなります。

せっかく日本で独自に育った加工食品なので、積極的に家庭でも食べてみてください。